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【こもる力】自分と向き合う、大切な時間

ぱくたそ 作業員

ちょっと孤独になりたいなぁーなんて、思ったコト、ありませんか? 

でも、「あっLINEきた」とか、「上司の飲み会のメールが…」とかで、私たちはつねに誰かと繋がっています。日本人は特に「誰かと群れてる」に安心感を覚える民族と見受けられるから、余計です。

 あの大震災の時の心の支えになったは、非常事態だったからこそ、本来の意味で機能したのです。でも、そうでない時は?

 書籍データ 
【こもる力】市村よしなり  KADOKAWA  2015年1月25日初版 

著者の市村さんは、「人見知り」が強い人。でも、ビジネスで大成功を収めています。なので、本書はビジネス書のカテゴリに入るかもしれませんが(カバーの半分の大きさの帯に、孫正義やスティーブ・ジョブズの名前が登場するあたり、ビジネス書だろうけど、「孤独が一流の人をつくる」て書いてあるんだから自己啓発もアリでしょう)、敢えて自己啓発書として、読んでみました。


孤独は、力になる

本書を読もうと思ったのは、"孤独を愛する人"でも、立派に社会に貢献できる。何より、自分らしく生きられる。その事を何とか伝えたい。熱意か伝わってきたからです。

孤独と聞いて、何をイメージしましたか?

ひとりで寂しい?暗い?何考えてるか分からない?……。悲しいけれど、まだまだそんなところが大半でしょう。市村さんは、勇気をもってカミングアウトしてくれました。

実は「人と関わらなきゃならない」悩みは、結構な人が感じていることかもしれない。私はそう思っています。本書にも書かれていますが、アメリカでFacebookが流行し、挙句の果てに「Facebook疲れ」という問題が起きた。一種の依存症みたいですが、“自由の国”アメリカでもそんなことが起こる。日本でもLINEとかでそんなことが言われて久しいですよね。すぐ返事を返さなきゃいけないとか……。

でも、切り出せない。ちょっとひとりになりたいんだよ。………、一体どこが問題なのか、市村さんはたくさんの人の例を示して教えてくれます。もちろんご自分のも。

なので本書の内容は、いろんな人の経験や体験で占められています。イメージとしては3分の2はそういう内容です。なので、その“他人”に共感できないと、この本は面白くないかもしれません。

ネガティブな孤独に陥っている人は、残念ながら、そういう傾向にあります(私も経験あります)。その辺りは自分も注意して読みたいです。

「こもる」は孤独じゃない!

まず市村さんが1番に強調したいのはここだと思います。孤独は”ひとり”になる事です。でも1人じゃない。立派なコミュニケーションです。誰とコミュニケするか、それは自分です。

こもる力はこのコミュニケーションの力だと言います。目からウロコでしたO_O

こもるとは、例えば「部屋にこもる」など密閉された空間で行うイメージだったけど、市村さんは「どこでも」こもれると言います
(゚д゚)

風呂場でもトイレでも、たとえ人が近くにいても。公園でもカフェでも漫画喫茶でも横断歩道でも……。時間も何か月から5分10分、30秒でも。大がかりなものじゃありません。ね、あなたにもできそうでしょう。そう言ってくれます。

私なんか、人が近くに居たら、知らない人でも落ち着かないことが多々ありますが、30秒でもいいとなると、なんかいけそうです((⊂(^ω^)⊃))市村さんのように“達人”になれば、どこでも出来るようになるのでしょう。

人は"支えあって、生きている”?

みんな信じて疑わないでしょう。これを信じないと、社会が成り立ちませんから。著者もこれを否定するつもりは毛頭ないでしょう。でもこう言い放ちます。

「人はひとりでも生きていける」。これに気付くことができると、「こもる力」の意味がしみじみ分かります。結局"人はひとりでは生きていけない"は思い込みなのだ。「そんな価値観を知らない間に植え付けられてしまっている」と指摘します。人のために「自分を殺して生きる」なんてそれこそ、ビジネスの場面で往々にして、イヤになるほど見ますね。

でも注意。この境地は、自分という存在をしっかりとらえられた人が実感として理解できること。決して「引きこもり」の人がなってはいけない!(「こもる」と「引きこもり」の違いは後ほど)

人間にとって「群れて生きる」は「生存戦略」ではないと著者はさらに言います。「自分の意志」で群れて生きるかひとりで生きるか「選択することができる」。それは「生存本能を超えた、自由意志」だと言います!極論すれば“好きに生きられなきゃ、死んだ方がまし”ということでしょう。ここが他の生物(存在することこそ、生存本能)とははっきり違うところ。実は私は、極度にストレスを感じると、こう考えてしまうことがあります。

「自分という存在」を確認する作業

それが「こもる」ということ。市村さんは前にも書きましたが、どんな場所でもこもれるそうで、「自分とのコミュニケーション」ができると言います。本書のテーマは「自分との対話」。

「他人に気を遣ってばかりで、自分を押し殺している人はコミュニケーション上手とは言えない」。口から泡が吹きそうなくらい喋りまくって、ご機嫌うかがいしてる人は、一見コミュニケーション上手に言えますが、市村さんは一刀両断です。

でも、他人をないがしろにすると、ただの「引きこもり」になってしまうと注意を促します。

ここで「こもる」と「引きこもり」の違いについて。P114に表としてまとめてあります。動機がまず違う。「こもる」は自分の意志、ポジティブ。「引きこもり」は、そうせざるを得ない、ネガティブ。こもるはいつまでやるか、自分で決められる。引きこもりは分からない、ある意味自分では決められない、受け身。………

表の下に太字でこう書かれていました「ポジティブな動機へと変換できれば、引きこもりも意図的に『こもる』、クリエイティブな時間となる」。読者にどんな人たちを想定してるか、分かりますね。

「本を読むこともコミュニケーション」

これはp73の見出しです。こもる人は、大概本を読みます。孫正義さんも「こもっていた」時、大量の本を読んだといいます。市村さんも本を読む人なので、この事を言いたかったのでしょう。

ご友人の編集者の話が出てきます。この方は人と会わずに「本だけ読んで生きていけたら、どんなに幸せだろう」と言ったそうです。共感しました(* ´ ▽ ` *)

私のブログに訪れてくれたあなたは、本を読むのが好きな人だと思います。読むことの”効用”はそれこそいろんな本に書かれてますが、「本が読める事、そのものが幸せ」と感じられるのが、一番です。義務や苦行であっちゃダメです。

もう1つの効用が、コミュニケーションツールであること。実際にその人に会うより「本の方がその人のすべてを凝縮している」とは、先ほどの編集さんの言葉。仕事柄、その事を感じられる場面が多いと思うけど、こもって読んでいれば、「その人」が書いた文とずっとつきあってゆくので、誰でも体験できるでしょう。もし、まだこもるは寂しいと感じられるならば、読書は最良のコミュニケーションと信じ、実践してみましょう
\(^o^)/絶対、価値ありです。

pixabay ビーチ

いよいよ、実践

最後の章が「こもり」方の方法です。

その前にちょっとおもしろかったのが、市村さんはこもる時、ただそうするのではなく「自分で自分の機嫌を取る」のだそうです。

1分でも、こもれればいいといいますが、長時間するときは「飽きずに取り組めるか」など、工夫が必要といいます。”達人”でもそうなのですね。

P83に、ある心理学者が行った実験が紹介されてますが、15分だけ「何もない空っぽの部屋に1人でいる」ことに、多くの人が耐え切れず(途中でやめたら電気ショックをあびるのに)、途中でやめたといいます。

人間は「1人で考えるより、何かしら行動してしまいたい性質」があるそうです。そこのところを踏まえて、正しいこもり方を教えてくれます(ちなみに、実験のことも読書で得た知識でしょう)。

まず、そうするための3つの心構え。その中の「周りに流されていた付き合いから少し距離を置き、『こもる時間』を確保する」が一番難しそうで、逆にこれが出来れば、スタートが順調に行く気がします。意識をこもることに集中する。

そして「プチ引きこもり」。どこでもいいのでこもる場所を作る。ポイントはお気に入り場所を「複数」用意すること。その時の気分によって使い分けます。

ここで「クリエイティブな仕事では」の話が出ますが、私は「なんか、色々疲れた」ので、そこから離れたいというだけでも、ボーとしたいでも十分ありだと思います。でもこれじゃ、ただの引きこもりかしら?

pixabay 瞑想

そして、瞑想

著者は子供のころ、親の影響で「無理やり」瞑想をさせられていたそうです。今は仕事での新しい発想を生み出すために、復活させました。ここも仕事ですが、「自分自身と語る」ためにはこれが一番のようです。

ジョブズやレディー・ガガ、イチローなど多くの人も実践してるといいます。

市村さんは「めんどくさがり屋」だそうで、「30秒瞑想」を編み出し、教えてくれます。

呼吸がやはり大事で、レベル1は体幹トレーニングの初歩中の初歩である「ドローイン」に似てる気がします。あれもどこででもできます(つまり、やってます^o^)。

そして結構見逃されそうなのが「体とも対話する」ということ。忙しくなったり、心に余裕がなくなってくると、絶対体の“悲鳴”に気付きません。自分との対話を続けると、ふと体のつぶやきがわかる事があるそうです。

私なんかよくあるんですが、元気だと思っていたのに、ある日突然ガクッとなる。体からの叫びが、全然聞こえてないんですね
( ノД`)。心の叫びも。どっかで自分をごまかしている。

最近のことですが、健康診断でいい結果が出ず、やみくもにネットで「体にいい食材」を検索しまくり、「今度の診断までに、数値を改善してやる!」と躍起になってたら、見事に体調を崩しました(T_T)。【こもる力】を読むちょっと前ですが「なんだ、結局体調崩すんだったら、好きなもの、食べたれ!」と開き直り、今ではまるでリバウンドした人みたいに、食べたいものを食べてます。数値は気になりますが……。

市村さんは「『これは○○の栄養素があるから』とか『○○は太いりやすいからダメ』という知識で、食事を選ぶのではなく、体が欲している食べ物は何かを感じ、それを食べることで健康状態も好転するはず」といいます。大いに勇気づけられます\(^o^)/でも食べ過ぎはよくないですね。その後の行動がしずらくなります。

瞑想もいいですが「飽きずに」ということで、「好きなことだけをする」を勧めています。エネルギー充填にいいですね。

最終的には……、「ニュートラルでいること」。人生の色々な出来事を”公平”に見れるのです。一時の感情に流されることなく。それを「こもる力」で得られるのです。市村さんは人見知りと同時に「人が好きです」と宣言します。「2つの違った側面」を持つことで、ニュートラルさを備えることができるのでしょう。

Last Modified : 2020-02-16

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