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【遅読家のための読書術】これぞ、目からウロコの速読術!

pixabay 図書館の本

遅読家……新古書店で、タイトルが目に飛び込んできた時の衝撃は、すごく刺さりましたね!

さらに、付いていた帯には積ん読、解消!………手に取ってみるのに、十分でした。

これは遅読家にとっての悲願だからです。

書籍データ
【遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣】 印南敦史 ダイヤモンド社 2016年2月25日初版

藁にもすがる思いで読み進めたわけですが、とにかく目からウロコの連続でした。導入としてのキーワードは発想の転換

今まで、私が犯してきた"読書の間違い"をことごとく指摘されたのです。何が違っていたのか?

覚えようとしても、忘れる

遅読家はそもそも、じっくり読みます。だから遅い。開き直って、遅読を進めている読書術もありますが、私の場合、読んでない本がたまっていくのは堪えられないたち。部屋のなかがゴミ屋敷みたいなのは、気持ち悪くなってしまう。

そのくせ、気になる本を見かけるとつい購入してしまうのだから、効率が悪い、精神衛生上もよろしくない。もういい年だし?いい加減、この状況から脱したいと思っていたところ、印南さんの本書に出会ったのです。膨大な書籍が存在する現代で、1冊の本との出会いは運命だと思っているので、まさにそうだと思います。

印南さんの文体は、WEBライターでもあるので、まず段落ごとに行間が空いていて、見た目読みやすい。そして身近なものに譬えて、読みやすい。

さて「忘れる」は30ページの見出しにあります。「いくら熟読しても、実際には忘れていることの方が多い」。今まさに私もそのページを開きながら書いています。つまり印象はあるものの、忘れていたのです。一字一句覚えていない。

しかしがっかりすることはないといいます。「忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている」フォローも忘れていない細やかさが、本書を安心して読める魅力なのでしょう。こんなところがちょくちょく出てきます。

忘れたまま、で良い訳もない

でもなんとなく、忘れちゃ損した感じも否めない……。

次はなるべく忘れないようにする方法を解説!著者は呼吸にたとえて「吸う(読む)ばっかりじゃ息苦しい」と言い、「吐く」ことも必要と説きます。じゃ吐くとは何を指すのかと言えば、自分の外に出す書き留めることです。印南さんはこれを呼吸読書法と名付けています。

ー結構ベタな方法です、はっきり言って。しかも「紙に書く方が個人的には好き」と言っています。私もですが。

「熟読の呪縛」という、遅読家にとって耳の痛い文言が本書の初めにキーワードとして出てきますが、本をすみからすみまで読み通してやろうという、著者によれば無駄な作業の代わりに、これの作業に充てることを進めているのです。

なぜ熟読したがるのかというと、学校教育に責任の一端があると印南さんは指摘しています。

読書となると途端に“お勉強”と化し、身構えてしまう。なのでいざ読もうとするけど、ページを開くことそのものが重たくなって、結局色々な理由をつけて読めない、読まない(T_T)印南さんはまず人間は忘れることを前提にし、じゃどうするのかを言っています。

でも、書くのも時間ないし面倒だし。そもそも本を読まない人(多分、本書では対象外でしょうが)はやりたがらないでしょう。そこで①1ライン・サンプリング②1ライン・エッセンス③1ライン・レヴュー。

第1章で「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へとタイトルにあるように、読み終えた本から、たった一行でも自分にとって"これだ!"と思える出会いを果たすこと。本を読むとはそういうことだと力説されてますが、1ライン・サンプリングは、読み進めていく中で、とりあえずそういうものを集める行為。

1ライン・エッセンスは集まった中から、ベスト・オブ・サンプリングを決めること。そしてそれに対し、何に感動したのかを書く1ライン・レヴュー。レヴューと言っても1口メモのように覚書みたいに書きます。これなら時間がなくても、あるいは大事なとこだけ見るようになり、ムダも発生しないという訳です。あとから読み返した時も、すぐ読めるし。

肝心のスピードアップは?

これが重要です!と言っても、これで100%とは私も思っていないし、印南さん自身もそうだと思います。

だからこそ前章までの理論はよく読んで、ここまでついて来た人はこの先読む価値があります。

でもこれも"今までなかった画期的なもの"とはいえませんでした。やっぱりベタなものもあります。逆に言えば伝統的なものは、黄金の方法と言えます。

①「はじめに」と「目次」は熟読する
ベタですね。特に新しい本と出合ったら、まずこれをして、読む価値があるか確認するのに有効です。90%これで決まるんじゃないかな。時間があれば私はさらに「おわりに」も読むようにして(本にもよるけど)、確認しています。

②「小見出し」単位で最初と最後の5行読み
結局スピードアップは「流し読み」の方法でもあるのですが、読もうかどうしようか迷ったときは、この方法がいいと思います。なので見出しを読んで「読み飛ばし」か決意できたら、さっさと飛ばせばいいのです。

③キーワードを決めて読む
これもどこかの読書術で読みました。本を読もうとするとき、必ず何か期待をして読み始めるはずなので、それをキーワードにすればいいということだと思います。本全部丸ごとそれに埋め尽くされているということはまれだから、あんまり関係なさそうなところは飛ばせるわけです。印南さんはこの方法をキーワード・サーチ読書法と呼んでいます。

④2つ以上の読書リズムを持つ
これは著者オリジナルの発想じゃないでしょうか。少なくとも私の記憶では、無いですね(さすが、DJや音楽関係の仕事をしてるだけあって、ノリを大切にしてます(*’U`*)。これは今風の読書の仕方が見える様で、飽きない工夫の1つです。

遅読の問題の1つが、手に入れた当初は新鮮であっても、1か月もすれば情報も古くなっていきます。……それでも読む気になれますか?種類にもよるけど、フローリーディングと関係あって、"読もう”と思った熱意のある時が、一番いい読書時期だということです。

印南さんはじっくり読むときの「基本リズム」から、「中速モード」「高速モード」そして「流し読みモード」という感じで何段階かのリズムを用意するといいといいます。1冊の中でもいろいろな速度で読むようにすると、ただの流し読みに陥らず、スピード感が感じられるようになります。「遅く感じられるのは、ただ単調なだけかも」ということです。

速度変換は、大事なところとそうでもないところで変えると良い。

pixabay 図書館の本2

実はこれが重要だった⁉読み終わった本の行方

確かに、昔は所蔵する大量の本をバックに、インタヴューに答える有識者に憧れを抱いたものです。好きな作家の1人、荒俣宏さんはマラリーマン時代にお金がないのに、ヨーロッパの素晴らしい博物書が出ると、いてもたってもいられなくなり、大枚はたいて購入していたそうです。でも今は、ご家族に処分を迫られて、大量にそうしたとか……。

積ん読も大きな問題ですが、読み終わった本はそのままでいいか?

印南さんは「どう別れるか」を提案してくれます。積ん読に悩んでる人はとりあえず、読む本には事欠いていないので、その先を考えるべきでしょう。

私は個人的に今感じていることにミニマムがあります。余分なものを所有しない。つながりました!

著者ははっきり言います「本を財産としてみる時代は終わった」。

まぁ、これは1週間に100冊とも200冊とも新刊が出ると言われる時代だからこそでしょうけど。でも

知識が増えたからって、その人が偉くなるわけではない」………衝撃でした。

そもそも偉くというか、賢くなりたくて本を読んでた向きには、衝撃以外の何物でもないです
Σ(゚д゚|||)

そうなっちゃうと、本を読むモチベーションが消滅しちゃう!!

あの頃を思い出そうぜ!

とちょっとDJ風?に言ってみました。読むスピードが遅い、積ん読で頭がオカシクナリソウ、窒息しそう!!となった時、私も思い出そうとしているのですが、印南さんは「おわりに」でご自身の子どもの頃の話を披露しています。

あの頃は"自分のための時間"がたくさんあって、私も1日中本を読んでいたものです。簡単に言えば「あの頃を思い出そう」と提案しています。

あの頃は本を読むこと自体が楽しかった。別に偉くなりたくて読んでたわけじゃなかった。『ドラえもん』『999』『ベートーヴェン』……。あったなぁ。

印南さんは改めて、「本を読むこと」の楽しさを気付かせてくれたということで、1%の何かが得られたと思いました。

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Last Modified : 2020-02-14

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