kiuelの節操ない読書歴

面白いと思ったら、なんでも食らいつく。ジャンルに節操ない読書歴。

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【読書する人だけがたどり着ける場所】で悩みを半減!

pixabay 聖なる読書

悩んでいます、読書に。

読書ブログを書いていてなんだよ!って感じですが、実は前々からあったんですよね………。

とにかく、遅読なんです。そして集中力が続かない。「読もう!」と思って本を手に取っても、「あ!そういえば」ってスマホで調べ物を始めてしまう。検索が好きなのを気付いてしまって、次々に検索しまくっていたら、2時間とかあっという間に過ぎてしまう。

これではいかん!と感じていたところに、新聞の広告で見つけたのが、今回紹介する本です。

書籍データ
【読書する人だけがたどり着ける場所】 齋藤孝 SB新書 2019年1月初版


齋藤孝さんのは何か読んでみたいとずっと思っていたので、いい機会だとも思いました。

新書で読みやすそうだし、カバーイラストが羽賀翔一さん(漫画「君たちはどう生きるか」はベストセラーになりましたね)で、一生懸命に本を読む少年の姿に〈自分も昔はそうだったよなー〉と感慨深くなり、手に取った次第です。カバーデザインは大事ですね。

本を読まないそこの人へ

カバーについていた帯には「大好評10万部突破!」と書かれていました。売れてるってことは、読書離れの危機感が言われて久しいけれど、みんなどっかで気にしてるって事でしょう。読書、した方がいいのかなーって。その気になることがコンパクトに書かれていると思います。

なので全体の内容は、あまり、あるいは全く読まない人向けの読書指南です。

でも私みたいな"中途半端"な読書人も、この読み方で良かったんだ、や、こんな読み方もいいんだ、と安心感を与えてくれる内容になっています。

ネットで読めるし、に反論

読む時間がない、という人は他の事に時間をとられるからです、当たり前ですが。

違う趣味で、あるいは生活そのものに追われてもあるけれど、圧倒的に多いのが、スマホを手にしている(私みたいに)だと思います。

本にも書かれていますが、「ネットでいいじゃん」と思っている人は多いでしょう。電子書籍もあるし(これは確かに有効だと、齋藤さんも言っています)。私も一時期そう思ってました。

齋藤さんは本書の冒頭にこの問題を掲げています。ネットやSNSが悪いとは言わないが、キーワードを追っかけるだけのネットでは「人間性」が深まらない。

私自身、最近ある体験をしました。銀食器の事を知りたくてネットで調べたら、結果は出てくるけど商品を売るショップがいっぱい出てきて、それでも中にはカトラリーの歴史とか解説してるショップも出ては来るけど、なんか物足りない。

そもそも商品を売りたい宣伝の1つとして書かれてるからそんなに突っ込んで解説されていない。結局書籍を探して読みましたが、改めて感じたのが、書籍に込めた著者の思いでした。著者の思いについては齋藤さんも書かれていますが、これを感じることが読書するうえで大事になってきます。

大体ネットで話題になったものが「書籍化」ってよくありますよね。ネットでよけりゃ本にわざわざする必要ないですよ。でもその動きは活発です。「本を読む人」の方が厚い層なんですね。

"齋藤教授"の読書論

ざっくり言っちゃえば、斎藤さんの読書論はだれかがすでに実践しているものが多いと思います。だから読み方を復習する本でもあります。さっきも書いた通り、やっぱり自分の読み方で良かったんだと安心できるみたいな。読書の仕方を齋藤さん流に解き明かしています。

もちろん音読の重要性も説かれています。ここで初めて知ったのですが、ヒントとなる人物がいたのですね。野口三千三という人。

集中して読書する基本は「『著者の目』で物事を見てみる」でしょう。これが出来ればほとんどその本の世界に入ってます。

旅行記なんかわかりやすいです。行ったことがあると、自分の経験した風景が思い浮かんできますが、無いと著者の見た光景が頼りになるので、自然と「著者の目」で道筋をたどる事になりますね。

この読み方はどんなジャンルでも使えます。でも【たどり着ける場所】でちょっと気になるのが、後半は特にそうですが、文学についての読み方に偏ってくるのです。

これはしょうがないと思います。「読まない人への」読書案内なので、一番とっつきやすいのが文学なのはわかりますから。

私のブログのカテゴリーには、文学がほとんどないんです。興味ないわけではありませんが、それ以上に読みたい本があるんです。

自分の専門外の本もまんべんなく読んだ方がいいと、斎藤さん自身も書いているので、文学の読み方に比重が偏っているのはちょっと残念(ノ_<)

実践しよう!

さて、指南書だからこれは!と思ったものはやってみよう。でも齋藤さんだからといって、いきなり踊りだせない(〃▽〃)

読んだ感想をだれかと話す、というのが出てきます。齋藤さん自身、中学から大学院まで一緒だった友達がいるそうで、その人と読書感想などを言い合う事ができた。これはいい刺激になることは想像できます。

そういう人が身近にいればいいけど……て感じている人は案外多いのではないかと。現に私のまわりには残念ながら、あまり本を読んでなさそうなメンツが多い(違うかもしれないけど)。

あーあ、と嘆くことなかれ。齋藤さんは「語る相手がいない場合には、レビューを読んでみてください」といいます。

目から鱗でした。書いた人と直接話すわけじゃないけど、「そうそう」「いやーそれは違う」と確かに読んでいて頭をよぎりますよね。

これが大事なんだなーという事です。自分じゃない意見がわかったり、大いに頷いて自分の感覚が確認できたり。その本への認識が広がるというか、「思考が動く」ことで記憶もされやすいんでしょう。これ、いただき
( ^ω^ )

「著者月間」もいい考え方です。特に私みたいな、いっぺんにいろんなものに興味が湧いてしまって、結局あまりそれぞれ知識が身に付かない、という人に。

1ヵ月、ひとりの著者を読むと決める。あるいは1つのジャンル。次に別の著者にどっぷりつかる。少なくとも2,3冊は集中して同じジャンルを読む方法は、そういえば子供のころやってたよな、と思い出させてくれました。

こんなことも書かれています。知識を深めるため、まったく知らない分野の本は、少なくとも5冊読めばランクA。  

始めはいちいち「理解しようとしたら先に進めず挫折してしまうでしょう。(中略)8割忘れたっていいやというくらい気楽に、まずは通しで読んでみ」たら、次は同じ著者の別の本を読んでみる。

忘れたっていいや」が心に残りました。いつの間にか、懸命に丸呑みしようと躍起になってた自分に気が付いたのです。お金払って買ったんだから、元取らなきゃ(専門書は値が張るものが多いです)。結果疲れ果ててこと切れちゃう、という事が多かった。1つ、問題の読書スタイルが分かりました。

子供の頃はそんな利害もなくひたすら読んで楽しかったなぁ(* ´ ▽ ` *)

ボケとツッコミ?

楽しいといえば、こんな読み方も披露してくれています。題材が古典的な名著なのが余計に面白いです。

マキアヴェッリの『君主論』とシェークスピアの『ハムレット』。そしてニーチェの『この人を見よ』。これらのまじめな、しかも厳しい面もある作品に対し「ツッコミを入れる」というのです
w(゚o゚)w

この人を見よ』を読んだことがあるので引用してみると「なぜわたしはこんなに賢明なのか」「よしなさい!」「なぜわたしはこんなによい本を書くのか」「よしなさい!」「本を読むことーそれを私は悪徳と呼ぶ!」「言いすぎだろ」などとツッコミを入れる。少し距離を保ちつつ、思考力を働かせて読むのにお勧めだそうです。

ニーチェが言ったとされる「神は死んだ」は何の著作から来たのか、を知りたいと思ったことがあって、『この人を見よ』を読みました。結局見つからなかったけど。

この作品のあと彼は精神的に、人間社会から離れてしまったので、作品は遺言といえるでしょう。

ちなみに何年か前に売れた『超訳 ニーチェの言葉』という本があるけど、チラッと読んだ限りあんな悩める人に力を与えるようなことをニーチェは書いてません。『ツァラトストラはかく語りき』とかもそうだし、ひたすら自分の考えをエネルギッシュに訴えています。

その渾身の作に「ツッコミ」を入れる………衝撃ですね。そして目から鱗の面白さ
(゚∀゚≡゚∀゚)いや~勉強になります。確かに、のめりこみ過ぎずに客観的に読むのに(そしてひとり、ほくそ笑みながら読むのに(´pωq`))うってつけだと思います。
pixabay 読書するハンプティダンプティ

他人の人生に憑依する

これは前にも書いたけど、「著者の目」で読んでみることです。「経験が少ないほど、『想像の及ばない』物事が多くなるもの」と齋藤さんも書いていますが、例えば100年前の人が書いた本を読めば、今の自分には決して体験することのできない文化とか、風景が分かったりするのです。

日本は特にこういう読書体験をするべきです。何年か前に聞いたことがあるけど(今はどうか分からないけど)、現代のドイツ人がゲーテの講演を聞いても、何を言ってるか理解できるけど、日本人が江戸時代の人の話を聞いても理解できないという。それだけ言葉も文化も変化してしまったという事。

時代劇とかは確かに小説も映画も盛んだけど、できれば当時の人がじかに書いたものを読むのがいいんでしょう。齋藤さんは『ある明治人の記録』という本を紹介してくれます。その人のナマの言い回しはやっぱり迫力があります。歴史的なものも現代語訳が出てるから、優しい時代になりました。

多少難しいものにチャレンジ出来たら想像力がすごく身に付くんじゃないでしょうか。これ大事ですよ。そうしたらいろんなジャンルでも読み方の「深み」が出てくる。想像力についてはこちらでも書いてます。よかったらどうぞ。

集中力を鍛える道場

私の悩みの一つに集中力が続かない、と書きました。この事ももちろん齋藤さんは答えてくれます。ざっくりいちゃえば「レベルの高い(難しい)本」を読め、という事です。想像力とともに集中力もつくのですね。

えーっ!と思うでしょう。難しい本を固い食べ物に譬えて齋藤さんは教えます。「やわらかいものばかり食べていればアゴの力はつきません、(中略)一度頑張ってアゴの力をつけてしまえば、あとは楽に読めるようになります」

そうかなーとちょっと自信なさげに思う方(自分がそうです)も次の言葉で難しく構える必要がないことが分かります。勇気出ますよ。「勢いにまかせて読んでしまう(中略)最初は理解できない個所もあり、先に進むのが苦痛で逃げ出したくなるかもしれません。それでもとにかく最後まで読み切ってしまう」

とりあえず、飛び込め!ってことですね。遅読でもいいんです。例えば大事なところをメモったり、わからないとこを調べたりしてたら遅くなります。そうやって読み続ければ集中力が鍛えられるといいいます。

「やりたいことはあるのに、なかなかできない」時は集中力がかかわっているといいます。身に付けば短時間で物事ができ、余暇も増える。この辺はエッセンシャル思考につながりますね。

でも齋藤さんはこうも言います。「一方で、他者が自分の中に入り込む怖さもある」。「自分の頭の中に著者が語りかける」ので「どっぷり」影響を受ける。〈この本を読んで人生が変わった〉という人がたまにいるけど、読書はそれだけ影響力があるのです。

単純にいいものならいいけど、まずいものは……。それが心配なら「ボケとツッコミ」で読んでみよう!W(`0`)W

今だからこその豊富なツールも

最近は原作が書籍から採用されたドラマや映画が盛んですね。難解な本も漫画でやさしく表現されたり。私は難しいからって漫画とは邪道だ!と思ってました。漫画は嫌いじゃないけど、今の漫画は読まないです、ほとんど。好きなのは私が子供の頃の昭和の漫画。

でも齋藤さんはこれを活用すべきといいます。『源氏物語』や『カラマーゾフの兄弟』は長大すぎて読むの大変(さっき難しいものにトライすべきと言っていたけど??)。

要は齋藤さんは漫画も好きなんですね。映画も見に行くし、見たものを原作で読んでもいるそうです。そうやって「ぐるぐる回して深めて」行けばいいと。

そういえば私も、好きなブロガーさんが漫画なら大事なところをピックアップして書かれているから、短時間で読みやすいと薦めていたので『エッセンシャル思考』を漫画で読んでました(=∀=)

齋藤さんは徹底的に、読まない人に寄り添おうとしています。それでも「なに読んだらいいか分かんなーい」という人は、斎藤さんお勧めの本も目的別で紹介されているので、まずはそちらを参考に読書道を進まれたらいいと思います。私も読んでなかったジャンルを参考にしてみようかな。

でもなんかめんどくせーと頑固な方に、斎藤さんの一言を送ります。

読書は人間に生まれたからこそ味わえる喜びです
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Last Modified : 2019-08-21

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